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【3Dころころ隊士】暖かい日に・5 




夕七つの鐘が聞こえる縁側
もう起きなくてはお昼寝とは呼べない刻限


一番厄介な男がついにやって来ました。

一番好きなものは近藤さん
嫌いなのはネギと土方さん


一番組組長事、又の名をコンドウスキー沖田総司です。


彼には恩義を感じているトシゾーも沖田の前では喉から歓迎の音が聞こえます。










原田同様、本日非番の彼は寝たり起きたり善からぬ遊びを土方に仕掛けてみては暇を潰しておりましたが
とうとう飽きてしまい

夕餉の前に彼女と読書を楽しもうと

わざわざ命がけで愉快な本を手に入れて来たのに・・・







なんと言うことでしょう。

ちょっぴり気になるあの子が
涙を堪えて赤くなった顔が可愛くて、ついつい繰返し意地悪をしてしまうあの子が


何だか色々な匂いのする物(特に鉢巻き)に包まって、幸せそうに眠っていたのを目にした時


胃の府の辺りに黒くてどろどろした嫌な気持ちが沸いたのでした…







『あぁ…そうか。夕餉の前で小腹が空いてるからココがモヤモヤするのかな』

と呟き、あろうことか枕元の包みを平らげ。



トシゾーはと言えば新八から守れと言われたのであってと、律儀に忠告を守り。
大好きな沖田が殺気を飛ばしながら噂の甘味を食べる姿を取り分け邪魔するでもなく、ただ其れを横目に欠伸をしていた。




『君さ、洗濯物畳んでて
なんで汚れ物着込んでんのさ…』



と、更にギラギラ怒りを燃やした眼で皆の好意を剥ぎ取り








例えば頬をつねって起こして、涙目になりながら痛いですと律儀に耐える顔でも拝んでこの苛々をやり過ごそうかとも思ったが

空腹が満たされた事もあって
幾らか苛々が鎮まり、千鶴の横にごろりと転がってみたのだった。


彼女の方を向いて、いつもは仔犬宜しくゆらゆら揺れる尻尾の様な後ろ髪に鼻を埋めたら


なんだかとっても


何もかもが・・・・












どうでもよくなったのでした。








一方その頃、書状を書く作業に行き詰まり
実は最近、こっそり楽しみにしている可愛い小姓の淹れてくれる午後のお茶を待っていたのだが・・・


待てど暮らせど茶はやって来ず

気晴らしに句でも捻ろうかと思えば引き出しにある筈の帳面の姿も無い。


土方は苛々しながら縁側への襖を勢いよく開け









『千鶴!!茶はどうしt  』












新選組内外でも【鬼】の異名を放つ彼、土方歳三は実に驚愕し動揺した。





先日、独り歩きを不意に囲まれ不逞浪士6、7人を相手にした時だってこれほど焦りはしなかったと記憶している。

だがこの様は何だ?
よく見ろ、餓鬼が二人昼寝をしているだけではないか!
何を驚く事がある。







そう、ただ餓鬼のうち一人は憎からず想っている俺の小姓で。

もう一匹は鼻垂れの頃から知る、弟のような存在の組一番の腕利き。




だからどうしたと言うのだ歳三
探していた小姓も帳面も足元に転がっているではないか。


さあ、オチの一言を俺が叫べばこの小話はお仕舞いさ。



せーの







さぁさあ、暮六つの鐘がなった

もうすぐ夕餉の刻限だ。

今日も長閑な屯所の一日が終わります。
















おしまい



〔暖かい日に〕長々お付き合いありがとうございました!
今度は誰のお話かな?

ころころ隊士のお話はまた今度に致しましょう



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